特典付きネット利用人気
◆広告メール、アンケート→現金、商品券に
 データ流出に注意も必要

 インターネットで広告メールを受け取ったり、オンライン・アンケートに答えるとポイントがたまり、現金や商品券と交換できるサービスが増えてきた。毎月数万円分のポイントを獲得する達人もいる。サイト巡りは楽しいが通信料金が気になるというあなたも、ネットで小遣い稼ぎに挑戦してみませんか?(西島 徹)

 大阪府八尾市に住む主婦・中尾久美子さん(33)は、一昨年夏、パソコン画面に置いておくだけでお金をもらえる米国の広告表示ソフトの存在を知った。米ハイテク業界の不況で現在の報酬額は下がっているが、当時は一時間表示させるだけで五十円程度の収入があったという。中尾さんは、これをきっかけにネットでポイントがたまるいろいろなサービスに登録、昨年は計四十万円分もの小遣いが得られた。

 「家事が空いた時間にできるのが魅力。楽しんで続けています」

 国内では、消費動向をつかみたい市場調査サイトなどがポイントサービスを実施しており、十一万二千人のモニターを抱える「gooリサーチ」もその一つ。性別、住所、趣味など三十項目の質問に答えると登録できる。サイト側は、調査依頼企業の希望に基づいてモニターを抽出し、メールで案内を出す。

 「一回のアンケートに四十―五十の質問があり、ホームページを見ながら五―十分で回答できます」と岡村栄一マジャー。回答すると、百―百五十ポイントを獲得。一ポイントは一円相当で、一定額がたまると信販会社の商品券と交換できる。モニター一人が、月に二、三回アンケート依頼を受ける。

 広告メールも仕組みは似ている。まず自分の個人情報をサイトに登録しておく。広告主のターゲットとして選ばれると、メールが届く。今年一月に「サクセスコール」が始めた「わくわくメール」の場合は、一通受け取ると十ポイント(十円相当)つく。多い会員は、月に数十通のメールを受け取るという。

 国内最大のコミュニティーサイト「エムスタ」が昨年九月に始めたサービスも人気を集めている。掲示板へ書き込みをし、それに対する仲間の評価が良いとポイントをもらえるほか、ゲームに参加したり、クイズに答えるとたまる仕組みだ。

 できるだけ多くの会員を獲得することがサービス成功のカギとなるため、新会員を紹介すると高いポイントをくれるサイトも少なくない。自分で小遣い稼ぎ情報サイトを開設している中尾さんは、そこで知り合った友人を積極的に勧誘、ポイントの上積みに余念がない。

 こうしたポイントサービスが出てきた背景には、従来、サイト運営者だけが得ていた広告料金を、確実に広告を見てもらうために、会員にも還元しようというサイト側の意識の変化がある。オンラインモールを運営する「楽天」なども参入を計画している。

 この種のサービスに限らないが、個人情報が、外部に漏れる危険がゼロとは言い切れない。登録する前に、信頼できるサイトかどうかを検討すべきだろう。

2001年5月22日 東京読売夕刊